活躍する卒業生:学校紹介

柔道との両立を目指し刑務官の道へ
使命感を持って職務に臨む

大阪拘置所 処遇部処遇部門 法務事務官 看守   𠮷永 大将   さん

𠮷永 大将 さん:大阪拘置所処遇部処遇部門法務事務官看守

PROFILE
2005年3月大阪工大高(現常翔学園高)機械科卒、2009年3月広島国際大医療経営学科卒。同年に刑務官採用試験を突破し、2010年4月から大阪拘置所に勤務。大阪府出身。

広島国際大を卒業した𠮷永さんは、幼いころから打ち込んできた柔道と両立できて、社会の役にも立つ職業を目指し、刑務官の道を選びました。2010年から大阪拘置所に勤務し、被収容者の処遇や裁判所への出廷護送・連行などの業務を行っています。「仕事も柔道もチームのベクトルを同じ方向に向けていくことが大事」と、使命に臨む胸の内を語ります。

「私たち刑務官などの矯正職員は、被収容者の人権を尊重し、それぞれの法的地位に応じた適切な処遇を実現しながら、治安の維持と再犯・再非行防止を推し進めていくことを使命としています」。小学4年の時に柔道を始めて以来、柔道一筋に生きてきた𠮷永さんは、「柔道を生かして、社会の役に立つ仕事がしたかった」ことから刑務官の道へ。2010年から大阪拘置所に勤務しています。拘置所は、裁判の判決確定までの間、被収容者を規則に従って適切に収容する施設で、犯罪を犯した受刑者たちの更生・社会復帰に向けた指導を行う刑務所や少年刑務所とは役割が異なります。24時間体制の巡回で逃走や罪証(証拠)隠滅を防止するほか、裁判所出廷の際の護送などさまざまな業務を担っています。𠮷永さんは被収容者の処遇や指導を担当する処遇部の夜勤係に所属。日中は被収容者の運動や入浴時間の監視のほか、毎日のように裁判所に出廷護送します。4日に1回の夜勤をこなし、30数人のチームで約1200人の被収容者の居室等を巡回するなどの任務に当たっています。

被収容者の中には、身柄を拘束されたことで精神的に不安定になる人や無理難題を要求する人などさまざまな人がいます。「体力が必要なのはもちろんのこと、精神的にもタフでないと務まりませんね」と𠮷永さん。また、被収容者と私的な会話を交わすことは原則禁止されているため、裁判の判決などを受けて動揺が見られる被収容者がいても、刑務官から気遣いの言葉を掛けることはできません。しかし、彼らが悲嘆して命を絶つような最悪の事態は防がなければならないので、注意深く見守り日勤、夜勤の職員で情報を共有し、必要であれば上司に報告して、今後の対応について判断を仰ぎます。適切に職務を遂行するためにコミュニケーション力が欠かせない仕事です。ハードな業務ですが、「さまざまな背景を持つ被収容者に対し、与えられた情報をもとにチームで対応することに大きなやりがいを感じる」と言います。また、業務を終えてから武道訓練として柔道に打ち込めることも大きな楽しみです。

大阪工大高(現常翔学園高)、広島国際大での思い出の多くも、柔道部で汗を流した日々に「高校の合宿では早朝から走り、一日中道場で練習。しんどかったけれど、監督の児玉先生に教えていただいたことを意識するように心掛けたら、試合をうまく運べることが多かったです。厳しい指導でメンタル面も鍛えられました」と振り返ります。大学時代は2年で広島県学生柔道大会の男子個人戦で優勝、4年で団体戦で中四国大会3位入賞と活躍。技術面で優れているだけでなく、真面目で率先力があり、部員たちからの信頼も集めていたことから、3年で男子の主将、4年で部全体の主将となり、現在も活躍する同大学柔道部の礎を築きました。入部当初は10人程度だった部員も𠮷永さんが主将を務めるころには約40人の大所帯に。まとめるのは簡単ではありませんでしたが、「全国大会出場に向けて、チームのベクトルを同じ方向へ」と、仲間たちと支え合う大切さを学びました。また、3年の時に全日本学生柔道連盟の海外研修団に選ばれ、ドイツとデンマークを訪問。国際大会の観戦や、デンマーク代表選手との合同練習を行うなど、柔道を通じて世界に視野を向け、貴重な経験を積むことができました。「就職で悩んだ時も、柔道部監督の瀬川先生をはじめ、キャリアセンター、学生課の方々が親身になって相談に乗ってくれました。後輩の皆さんも、自分の目標をしっかり見据えて全力を注いでほしいと思います。努力すればそれを応援してくださる教職員の方が大勢います」

刑務官になって5年目。自身の今後については「制服を着ている以上は責任を持って使命を果たさなくてはなりません。被収容者の心の安定のために、相手の気持ちを推し測り、多くの人に信頼される刑務官になりたい」と笑顔で語る瞳の奥に、仕事への熱い思いをのぞかせていました。

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